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カリキュラム例 シチズンシップ教育



オーストラリアの学校で実際に行われた単元を紹介していきます。複数の教科を横断的に学習する、 総合的学習カリキュラム(Integrated Studies Curriculum) を基に作られています。教科の学習と探求学習の段階それぞれで目標とするスキルは右側に示しています。


●参照 
日本ではあまりなじみのない教育理論、教授法について解説しています。

    マルティプル・インテリジェンス理論(多重知性理論)
   エドワード・デ・ボノ博士の六色思考法 ⇒準備中


シチズンシップ教育(市民教育) 対象学年 小1、2年


このカリキュラムは、実際にビクトリア州の公立小学校低学年(1年生と2年生が合同で1つの学年となっています)で、行われていたものです。
1999年、オーストラリアでは国の方針として全国的にシチズンシップ教育がカリキュラムに導入されました。今回紹介する単元は1,2年生用ですが、3年生から高校1年生までそれぞれの発達段階に合わせた単元もあります。

テーマ シチズンシップ
レベル 小学校1,2年
中心となる教科 社会と環境(SOSE)
その他関連教科 図工、算数、英語、技術
期間 1ターム(10週間)


はじめに

基本概念
・ 児童1人1人は地域社会、学校を構成する1員である
・ その構成員になるためには、 ルール(規則)、権利、責任があります
児童は次のことがらを学びます
・ 学校や地域社会にはさまざまなグループ(組織)があります
・ 私達にはそれらのグループに参加し、活動する権利があります
・ 各グループにはルールがあり、そのルールのおかげでメンバーは
 守られ、グループが機能しています
・ 良い意思決定は、グループ全体と各メンバーに対して良い結果をもた らします
・ 意思決定と積極的な参加は、活発な市民活動にとても重要です
関連する価値観と態度
・ 誰もが責任を負っています
・ 誰もが参加する権利を持っています
・ 1人よりも仲間と一緒に考えるとものごとが解決しやすくなることが
 あります
・ 自分達で決めたことは、自分達だけでなく他の人たちにも影響を
 及ぼします


★このテーマは、「社会と環境」を中心に、図工、算数、英語、技術の5科目を組み合わせた単元となっています。

授業の流れ Let's get involved! Active citizens now!

課題を見つける(Tuning In)導入・発見・知識
1. ブレインストーミング - 児童がグループで活動する場面を思い出し、リストアップしていきます。教室や学校、家庭など身近なところから地域社会へと範囲を広げていきます。(係活動、スポーツクラブなど)
⇒個人活動→班活動→クラス全体活動へ
. 実際に、何らかのグループに所属している人をクラスの仲間の中から探します。1人あたり5人を探します。(空手教室、スイミングクラブ、宗教など)⇒クラス全体活動
3. コラージュ作り - 雑誌を持ち寄り、グループで何かしている人たちの写真を切り抜きます。集まった切抜きを、種類分けしていきます。(例えば、スポーツ、デモ行進、地域の活動など)⇒班活動
4. リスニング・ロールプレイ - 児童が順番に「話し手」と「聞き手」の役割をします。グループで活動する場合の、良い「話し手」と良い「聞き手」はどうあるべきか考えます。⇒1班によるデモンストレーション
5. シュミレーション -クラスルールをいくつか決めて(またはすでにあるもので)、それがある場合とない場合でどう違いが出てくるかシュミレーションします。⇒クラス全体活動


                    ↓

調べる(Finding Out) & 体験の共有(Shared Experiences)
1.班ごとに地域で活動しているグループを訪ねます。
  (例、消防団、ボランティアグループ)⇒班活動
2.何らかのグループに属しているゲストスピーカーから話を聞きます。  ⇒クラス全体の活動
3.何らかのグループに所属している児童が、そこでの経験を語ります。  ⇒クラス全体の活動
4.2と3を終えたら、「6色の帽子」を使って多角的に検討します。
 ⇒班活動


                    ↓

まとめる(Sorting Out)
マルティプル・インテリジェンス理論 をベースにしてアクティビティ
アクティビティ① 劇(ロールプレイ) 
学習形態:班活動


*「調べる&体験の共有」で得た情報をまとめます。
*マルティプルインテリジェンスの「言語」「身体」「対人」が使われます。

グループはどのように機能するのか? 1つ例となるグループを選び以下の項目にしたがいまとめます。

記録内容
・ グループの名前
・ どうしてこのグループが必要なのか
・ 誰がこのグループに所属するのか
・ だれが参加できるのか
・ メンバーの役割分担は
・ 権利と責任は
・ 規則は
・ 規則が守られなかった場合どうなるのか?

まとめ終わったら、プレゼンテーションの準備をします。プレゼンテーションはロールプレイ形式で行います。配役、セリフを児童が考え「グループ」というものがどのように機能するのか、自分達なりに考えたことを劇で表します。
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アクティビティ② マインドマッピング 
学習形態:個人活動⇒個人からクラス全体へ⇒班活動

*マルティプルインテリジェンスの「内省的、対人的」知能を使います

児童が今までに意思決定したことをブレインストームします。 決定することは簡単なことかどうかを検討します。⇒個人活動

決断することに対して、児童はどう思うのかを出し合います。手法として「雪だるま(Snow Balling)」を利用⇒個人~クラス全体

「原因と結果ホイール(Cause and Effect Wheel)を使って決断されたことが、他の人たちにどのような影響を与えるか考えます。⇒班活動
作られたCause nad Effect wheel は教室に貼りだし、この単元学習期間中いつでも見れるようにします。
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アクティビティ③
学習形態:個人活動⇒班活動

*マルティプルインテリジェンスの「言語」、「論理と数学」、「空間」、「対人」を使います。
個別調査をします。自分の家庭を対象に以下について調査し、まとめます。

・ 家族の紹介
・ 家族の活動
・ 家族それぞれの持つ責任は何か
・ 家族それぞれの持つ権利は何か
・ 誰が決定するのか
・ 規則と、それが守られた場合と守られなかった場合の結果について

集めたデータを班の仲間と見せ合い、集計結果を算数を使ってまとめます。⇒足し算、グラフ作りなど
例)「子供の家での責任」 Aグループの場合の集計結果


                     ↓

関連する体験
1. 学校とクラスの規則を見直します
2. さまざまな場所の写真を用意し掲示します。白い紙を班ごとに児童に配り、ルールを書いて写真に貼りつけていきます。
(例、公園―ごみを捨てない)


                     ↓

行動を起こす(Action)
クラス内でのクラブ活動作りをします。⇒班活動

・ クラブ名、クラブの目的、必要な物を考えます
・ 必要な規則を作ります
・ クラブのロゴをデザインします
・ 参加者に呼びかける宣伝のためのポスター作り
・ パワーポイントでスライドショーを作り、クラブがどのように機能しているかを紹介します
・班ごとに発表をします


                     ↓

振り返る
児童は、以下の「振り返りシート」を記入します。⇒個人活動

私/ぼくはグループの活動のために____をしました。
私達のグループは____をしました。
次回は私は____をしたいと思います。

このユニットで学んだこと、行ったことで、大切だと思ったことを書き出します。⇒個人活動

Yes/No チェックリストで自己評価と班内で仲間との評価のし合いをします。⇒班活動

・ 他の人の話をきちんと聞く   はい・いいえ
・ 人が話し終わったらい自分の意見を言う   はい・いいえ
・ 他の人の言っていること、していることを理解しようとする  はい・いいえ
・ 私は他の人が話しているときでも話し始めます  はい・いいえ
・ 私は他の人が話している時は、話している人を見ながら聞きます   はい・いいえ
・ グループで活動中、他の場所へ行きます   はい・いいえ
・ 他の人の意見に賛成できない時は大声を出したり感情をむきだしにします    はい・いいえ

















































教科⇒国語(英語)と図工

<関連するスキル>

分かち合う
分類する
分析する
仮定する








<関連するスキル>
質問する
ノートをとる
聞く
多角的に考える










教科⇒国語(英語)

<関連するスキル>
協力する
計画する
練習する
確認する
考えを練る
想像する














<関連するスキル>
検討する
分かち合う
視覚的に表す
分析する







<関連するスキル>
ノートをとる
報告する
情報を処理する
協力する

教科⇒国語


教科⇒算数








<関連するスキル>
振り返る
分類する




教科⇒図工
 教科⇒技術(パソコン)

<関連するスキル>
企画する
まとめる
正当化する
説明する






<関連するスキル>
振り返る
他人の意見を聞く