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ユニークな教育プログラム




オーストラリアでは、学校外でのユニークで中身の濃い教育プログラムが数多く実施されています。各プログラムは学校の求めるカリキュラムとリンクしており、ほとんどの場合学校教員経験のある教育コーディネーターが授業を担当します。実施場所には博物館、動物園、大自然の中での環境学習など教育ニーズに合わせて開発されています。

プログラム参加前の事前学習用の教材も用意されていたりと、元教員達で成る開発チームの力により、先生・生徒の求める内容が提供されています。

今回は、シドニー・ラーニング・アドベンチャーズ(ニューサウスウェールズ州政府機関)が運営する、観光地としても有名なシドニーのロックス地区の教育プログラムと博物館を紹介します。

1.アボリジニ文化学習クルーズ
                   
2.ロックス「発見」博物館


※シドニー・ラーニング・アドベンチャーズは、シドニーハーバー・フォアショア管理委員会(州政府組織)の教育部門が運営しています。

URL http://www.sydneylearningadventures.com.au 
(英語)

※これらの教育プログラムは、生徒向け教育旅行、教員向け研修または教育視察研修で実際に参加が可能です。 ⇒詳しくはこちらへ
オーストラリアの生徒達がどのように学ぶのか知ることができます。






アボリジニ文化学習クルーズ
Bangabaoui - Aboriginal Cultural Harbour Cruise
バンガバオイ-アボリジニ・カルチャーハーバー・クルーズ

対象 小学生~大人
時間 約2時間


観光名所として毎日クルーズ船が往来しているシドニ湾。
そんな中、1隻の一風変わった船に乗り込み、このアボリジニ文化学習クルーズ(正式名:バンガバオイ-アボリジニ・カルチャー・ハーバー・クルーズ)が始まります。

生徒全員が乗り込んだ船はたちまち船上教室に早変わり。アボリジニ乗船クルーと教育コーディネーターが、アボリジニの視点でシドニー湾周辺の歴史や地理について、時折アボリジニの言葉をおりまぜながら紹介していきます。生徒はシドニー湾の地図が描かれたワークシートを手にし、情報を記入したり質問に答えたりしながらクルーズを続けます。

そもそもシドニーにヨーロッパ人が初めて入港して来たのは1788年。今から200余年前ですが、アボリジニの人々はそのずっと昔約4万年以上前からオーストラリア大陸で生活をしていました。アボリジニが初めてヨーロッパ人入植者を目にしたとき「あっちいけ!」という意味の「ウォルーウォルー!」という言葉を口にしたと言われています。それからの200年、どんな歴史をたどり現在に至っているのかアボリジニの立場から聞くことができます。


30分ほどでクラーク島に到着。ここは国立公園に指定されたアボリジニの所有地です。説明の後は、島を歩いて1周します。








そして、アボリジニの人たちによる音楽とダンス。アボリジニ音楽の持つ意味や歴史に触れます。文字文化を持たないアボリジニは、音(音楽)と動き(ダンス)を、文字に代わる表現手段として独自の文化として発展させてきました。ディジリドゥ(ユーカリの木の内部が白ありに食べられてできた筒状の楽器で長さは約1メートル)の演奏に合わせてダンスが披露されます。





プログラムに参加している小学生達もアボリジニ・ダンスに挑戦。「この島に来たらみんな仲間、一緒に踊ろう!」という呼びかけに、生徒達が立ち上がります。最初は戸惑いながらも、踊りの意味と振り付けを教わり、ディジリドゥの音に合わせてみんなで踊るうちに生徒達はもはや夢中。次はどんな踊り?と積極的でした。




帰路の船上では質疑応答とまとめ。このプログラムでは、クルーズを共にすることでアボリジニの人たちから気軽に話しを聞くことができます。「疑問があればどんな質問でもして欲しい。それがお互いが分かり合える一番の近道」とクルー達はオープンな気持ちで受け入れてくれます。

このプログラムは、アボリジニの人たちによる非営利地域組織トライバル・ウォリヤー・アソシエーション(Tribal Warrior Association Incorp.)の協力により運営されています。主に船舶業界での職業訓練を提供したり、自分達の文化を守るための活動をしています。

プログラムには教材パッケージがあり、事前に学校の先生のもとへ送られます。事前学習についてのアイディアや資料、訪問時に利用するワークシート、訪問後の学習の提案も含まれた盛りだくさんの内容です。


日本からの修学旅行生など団体でのチャーターが可能です(要予約、有料、通訳手配可)。詳しくは、ご希望や質問などをEメール(info@austedu.com.au)でお知らせ下さい。







        

        ロックス「発見」博物館
URL http://www.rocksdiscoverymuseum.com (英語)

2005年12月にオープンしたばかりのロックス"発見"博物館。
子供から大人までが、楽しみながらオーストラリアの歴史をロックス地区を通して学ぶことができます。

「楽しみながら学べる」博物館の企画から完成までを手がけたのは、元学校教員のメリンダさん。さすが先生と思わせる、訪れる人の興味をひく工夫がたくさんちりばめられています。
INTERACTIVE-体験できる博物館

受身ではなく能動的な学び - 「発見」を引き出すために、展示物を「見る」だけでなく、「触る」「聴く」「探す」「答える」活動もできるようデザインされています。そして数万年前、200年前、100年前の人々の暮らしが鮮明に浮かび、時代がタイムスリップしたような、歴史を身体で感じることができます。

INFORMATIVE-豊富な情報量

展示は以下の4つのテーマに別れています。
1.先住民アボリジニの人たちの生活
(ヨーロッパ人の入植以前の様子)
2.開拓時代(ヨーロッパ人の入植後の様子)
3.ロックス地区の成長の歴史
4.過去100年間の急成長と変化

ロックス地区の変化に合わせて、その頃アジア、世界ではどんなことが起きていたのかも同時に学習できます。

INNOVATIVE-先進的技術を駆使

石の壁、古木の柱など開拓時代の趣をそのまま残す博物館ですが、展示コーナーには最先端のコンピューター技術を用いた資料も多く、歴史的雰囲気と先進的技術がうまく共存しています。わかりやすい画面のタッチスクリーンで欲しい情報を簡単に探すことができます。


住所 2-8 Kendall Lane, The Rocks(Argyle Streetから入ります)
毎日10.00AM-5:00PMオープン。一般入館料は無料。
団体でのガイド付きツアーも受け付けています(有料・日本語可)。
希望日時・人数を Eメール(info@austedu.com)でお知らせ下さい。



シドニー・ラーニング・アドベンチャーズは、ニューサウスウェールズ州政府所有地の管理、開発を担当するシドニー・ハーバー・フォーショア管理委員会(州政府組織)が運営しています。管理委員会では海外の地方自治体などによる、シドニー都市計画やウォーターフロント開発などの視察訪問も受け入れています。





ロックス地区とは
有名なオペラハウスやハーバーブリッジ近くの、シドニーで人気の観光スポットです。1988年にイギリスの植民地として開拓され、流刑地として多くの囚人がやってきました。その後、ヨーロッパからの移住者が増え、シドニーはロックス地区からオーストラリア最大の都市へと成長しました。「ロックス」という地名は、海岸沿いが岩でごつごつしていたことに由来します。
ハーバーブリッジ



オペラハウス
オペラハウスのすぐ脇に位置するサーキュラーキーから船は出発。



島を歩いて1周。数万年前のままの地形に触れることも出来ます



クラーク島からはシドニー市街やハーバーブリッジを眺めることができます。


踊りの意味を教わっています。


教材は日本語版もあります。









レンガ造りの古い歴史的建造物の博物館です。


自由に触れる展示物の数々


いたるところに「もっと発見しよう」という文字が・・・↓


開いてみると、開拓時代のミニ知識が書かれています。



タッチスクリーンはシンプルで分かりやすいデザイン

開拓時代のロックス地区